iPhoneは防水ではなく、防沫・耐水・防塵です
iPhone修理をしていますと、iPhoneが完全防水だと思われているお客様が稀にいらっしゃいます。
そんなiPhoneですが実は防水ではなく、防沫・耐水・防塵性能です。
こちらもAppleの公式サイトに明記されています。
防沫性能、耐水性能、防塵性能は永続的に維持されるものではなく、通常の使用によって耐性が低下する可能性があります。水濡れによる損傷は、保証の対象外となります。ただし、消費者法の下で権利が認められる場合があります。
防沫・耐水・防塵性能のiPhoneの機種(2021年7月現在)は、
- iPhone 12
- iPhone 12 mini
- iPhone 12 Pro
- iPhone 12 Pro Max
- iPhone SE (第2世代)
- iPhone 11
- iPhone 11 Pro
- iPhone 11 Pro Max
- iPhone XS
- iPhone XS Max
- iPhone XR
- iPhone X
- iPhone 8
- iPhone 8 Plus
- iPhone 7
- iPhone 7 Plus
水濡れによる損傷を防ぐため、以下の行為はお控えください。
- iPhone を着用したまま泳ぐまたは入浴する
- iPhone に水圧が強い水や流速が大きい水をかける (たとえば、シャワー、ウォータースキー、ウェイクボード、サーフィン、ジェットスキーなど)
- iPhone をサウナやスチームルームで使う
- iPhone を意図的に水没させる
- 推奨される温度範囲外、または極度に湿度の高い条件下で iPhone を動作させる
- iPhone を落とすなど、衝撃を与える
- iPhone を分解する (ネジを外すなど)
Apple公式のページにもiPhoneを濡らしてしまった場合は、しっかりと自然乾燥を行ってから使用や充電などを行ってくださいと明記されています。
これにつきましては、Appleのページにも記載があります。
iPhone 7 以降の防沫・耐水・防塵性能について(Apple公式)
耐水ですので水の侵入を全く防げないわけではありませんが、水没させてしまうとパッキンの経年劣化やSIMカード挿入口等から水が侵入してしまう可能性があります。
上記のAppleのリンクページにも下記の様な記載があります。
水没したiPhoneはAppleの保証対象外です
またiPhoneの水没による故障は保証対象外です。
水没はしてませんと言っても証拠が残ってしまいます。
iPhoneには液体侵入インジケータ(水没マーク)というものが本体内部に何か所か接地されています。
iPhone や iPod の液体による損傷は保証対象外(Apple公式)
液体侵入インジケータ(通称水没マーク)
本体内部を開けるとこんな感じで、液体侵入インジケータというものが取り付けられています。
液体侵入インジケータが液体に触れると赤く変色するようになっています。
万が一水没させてしまった場合は
iPhoneの内部に水が浸入した状態で、ご使用を続けたり充電してしまうと最悪ショートして二度と起動しなくなってしまう可能性もあります。
実際に当店にご来店頂きましたお客様も基板がショートされてしまい起動できなかった事例も何件もございます。
しかしiPhoneが水没状態になっているかは、正確には本体内部を開けてみるのが一番正確ではあると思います。
万が一水没させてしまった場合は、お近くのiPhone修理店舗にご相談するのが一番良いかと思います。
その際にやっていただきたい事
- すぐにiPhone本体の電源を切る。
- SIMカードを本体から取り出す。
- iPhoneは振ったりせずに置いておく
万が一基板がショートして起動しなくなってしまった場合は
ショートしてしまった場合は、基板修理の出来る業者へ依頼を行い修理が出来た場合に取出しが可能となります。
当店には提携している基板修理業者があります。修理料金ですが、約3万円程かかります。
何とかデータを取り出したいという場合は、一度ご相談頂けたらと思います。
まとめ
- iPhoneは防水ではなく、防沫・耐水・防塵
- iPhoneが水没した場合は保証対象外
- 万が一ショートすると二度と起動しなくなる。
- 基板修理でデータの取出しが可能になる場合がある。費用は約3万円
以上の事から、基本はiPhoneを水に入れない、多湿な場所(浴室など)で使用しないといった点は抑えておいた方が良いと思います。